REPORT
2023/01/19
2023/01/19

【2023/1/14】 特別編・海辺の教室in福岡・糸島福吉 開催レポート


九州大学大学院工学研究院附属環境工学研究教育センターは、(以下、九州大学環境教育センター)は、
九州大学工学院及び共創学部の学生19 名の参加のもと、2023 年1 日14 日に、海辺の教室in  福岡・糸島
福吉を開催いたしました。本イベントは、地域の伝統行事の継承を学ぶことを参加の目的としました。
  “このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる 日本財団
”「海と日本プロジェクト」 の一環です。

イベント概要

【テーマ】
伝統行事の継承を地域の多世代で学ぶ
【日時】
2023 年1 月14 日
【場所】
福岡県糸島市二丈福吉、福吉漁港
【参加人数】
19 名

レポート

ほうげんきょう(どんど焼き)

福岡県糸島市二丈の福吉校区まちづくり事業として開催される「ほうげんきょう」とは、地域によって
呼び方は異なりますが、多くはどんど焼きと呼ばれ、農業や漁業、海上安全を祈願するとして有名です。

農業と漁業で発展してきた福吉の地域の方々が真竹を山から切り出して大きなやぐらを作り、火をつけて
地域の方々が持ちよった門松やしめ縄、お札などを燃やし一年の無病息災、五穀豊穣を願う昔ながらの行事
で伝統文化を若い世代に継承していくものです。

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、中止となってきましたが今年は3 年ぶりの開催となりました。
生憎の悪天候となりましたが、前日の気象予報を見て「よし!やろう」と地域の運営役員で開催決行となり
ました。当日は朝9 時には山へ入り竹を切り出し、約5 mのやぐらをみるみるうちに組上げました。

点火用の藁などを置き、いよいよ着火式です。火はあっという間に燃え上がり、空高く炎と煙があがりま
した。九州大学では、ドイツ、スウェーデン、マレーシア、インドネシア、中国などからの留学生も参加し
ており、日本の文化を教科書ではなく肌で感じたことでしょう。

また、炭にくべた焼き芋はアルミホイルを剥がすと濡れた新聞紙で丁寧にくるまれて、中までしっかり煮
えていてとても甘く、野外でいただくことで美味しさが一層増しました。日本の古くからの食文化ともよべ
るぜんざいは、お餅を網の上で焼く作業体験もさせていただき、日本人学生にとっては故郷を思い出し、留
学生にとっては新鮮な体験で多くを学ぶことができました。