REPORT
2023/08/01
2023/08/01

世界遺産の島の海岸を美しく保つビーチクリーン|オーシャン・ネイチャーポジティブ・クロストーク Vol.1-1

2023年7月17日(海の日)に開催されたオーシャン・ネイチャーポジティブ・クロストーク本編です。 当日行われた宗像大島でのビーチクリーン活動の報告や、宗像市の紹介をお話いただきました。

出演:宗像市役所秘書政策課係長 赤田篤史氏
聞き手:清野聡子先生(九州大学 工学研究院 准教授)

発言要旨

宗像市の世界遺産「神宿る島宗像沖ノ島」と関連遺産について紹介されました。この遺産は、1500年以上にわたって海の航海の安全を祈願してきたもので、手つかずの自然環境が残されています。沖ノ島は福岡と対馬の中間に位置し、大島や宗像大社とともに世界遺産の構成遺産として認められています。

現代では、漁師など海に関わる人々が伝統文化を守り続けていますが、海水温の上昇や環境変化が漁業に影響を与えています。このため、宗像市では海を守ることが世界遺産を守る活動であると認識し、積極的に取り組んでいます。

具体的な活動の一環として、10月に開催される「みあれ祭」では、神様を船で運ぶ伝統行事が行われます。また、地域の市民団体や企業と連携し、清掃活動や環境保護のためのイベントを実施しています。特に、大学生との協力による海岸清掃ロボットの開発や、留学生との交流を通じた環境意識の向上が進められています。

さらに、企業との協力も重要で、地域の活性化や環境保護に寄与する取り組みが広がっています。企業のCSR活動が地元とのつながりを深め、市民が地元の魅力を楽しむことを重視しています。

このように、宗像市では世界遺産を守るためのさまざまな活動が行われており、地域の人々の意識を高めながら、未来の世代へと伝承していく努力が続けられています。