九州大学うみつなぎ「第7回海辺の教室 in 野北 ~海と日本プロジェクト」を糸島市野北海岸にて行いました。今回は、糸島市で海洋環境の改善に取り組むToiToi(トワトワ)様と合同で、総参加者100名によるビーチクリーン活動、それに加えて、海岸植物が砂浜を侵食から守っている様子を観察しました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
海辺の教室とは?
イベント概要
・開催概要
ビーチクリーン活動。地元で活動する方の講義。生徒によるプレゼンテーション
事前準備と開会式
午前9時、天候に不安が残る中で野北海岸に集合しました。中高生はマイクロバスで集合し、受付で検温及び消毒を行いました。スタッフは全員抗原検査を行い、感染症対策を万全に施したうえで開会式を執り行いました。
開会式では今回の目的、及びToiToi代表の山下浩典氏による参加者の紹介を行いました。
ビーチクリーン活動
今回のビーチクリーン活動は総勢100名弱の人数で行い、70kg近い海ごみを収集しました。10時から11時までの時間の中で、記念撮影や清野准教授によるミニレクチャーなどを交え、様々な気づきや楽しみを見つけながら活気のあるビーチクリーンとなりました。
海ごみの種類
幸い天気には恵まれましたが、前日までの波の高さで、大小さまざまな海ごみが散乱していました。一人では持てないほど重いパレット、おもりのように結んであるビニールシートが砂浜に打ち上げられ、波に削られたマイクロプラスチックが砂や貝に混じって不自然な色彩を放っています。石のブロックの隙間にはロープが絡まり、切断も難しいほど食い込んでしまっていました。
海ごみの収集とレクチャー
回収した海ごみは糸島市が運営するごみ収集所に運びましたが、その前に、海にどのようなごみが落ちているかについてのレクチャーを行いました。
長期間漂流し、エボシガイが付着したごみ、外国から流れついたと思われるごみ、漁業に使う道具など、様々な種類のごみを実際に見ながら、海ごみがどのように漂流し、海岸に溜まっていくのかを学びました。
また、ToiToi代表の山下氏による「磯焼け」の紹介と環境改善の取り組みについてのレクチャーを行いました。
スクールでの講座と発表
午後からは九州大学うみつなぎ単独での講座となりました。まず、九州大学理学部物理学専攻の後藤滉一氏による講座に始まり、今日の感想を、生徒が絵に書いて発表を行いました。マイクロプラスチックの話題、堤防のデメリット、環境の循環、国際協力など、短いながらも様々な観点からの感想がでました。
そして最後にリンデンホールスクールの環境に関する取り組みとして、AIを利用したごみ収集ロボットの開発などの発表があり、午後の部を終了しました。
今回は朝の心配をよそに好天に恵まれ、多くの団体が参加する中での大きなイベントとなりました。来年度、世界水サミットが熊本で開催される予定となっており、多くの中高生が参加できる素地が出来ています。これからサミットでの発信を目指して活動を行って行きます。
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