2023年8月10日に、九州大学 にて開催された海の学びステップアップの発表です。
発表者:酒井 耀氏(九州大学農学部1年)
発表概要
私は2023年3月に城南高校を卒業して九州大学農学部に入学しました。3月には国連水会議に参加するためにニューヨークを訪れました。今日はニューヨークでの活動についてお話します。
このような機会をいただいた経緯は2つありあます。1つ目は高校時代の活動です。城南高校には「城南高校うみつなぎ」という環境活動をしているグループがあります。ビーチクリーンや、そこで拾った海ごみでペットボトル回収箱を作り、ペットボトルを集めてTシャツを作るといった活動をしました。3年間、福岡の生態系の調査も行い、都会でも希少種が多く残っていることもわかりました。2つ目は、アジア太平洋水サミットへの参加です。海つなぎの活動や、福岡の湿地帯の生態系の豊かさについて発表を行い、閉会式では日本のユース代表として若者の今後の取り組みに対する宣言を行いました。これらの活動を認めてもらい国連水会議の推薦をいただきました。
国連水会議では、日本の水環境問題といえば、洪水や津波、水質汚染など水がある前提での話がよく取り上げられますが、世界では、水不足や氷河の問題など、日本では想像できないような問題を抱えていることに気が付きました。私が発表を行ったのはユースセッションで、身近な生き物に興味を持ってもらいたいと思い、動画を作成して日本の生態系についての発表を行いました。このセッションは盛り上がり達成感がありました。
水会議の参加後はフォーダム大学の見学に行き、清野先生が共同で研究している方にカブトガニについての話を伺いました。自然史博物館にも足を運び、生命の起源や進化の過程を見ることができ、これから生物を学ぶ上で大きな経験値となりました。
今後の活動として、城南高校うみつなぎのサポートをして、私が得たものを次の世代へつなげていきたいです。また、体験を発表して環境活動について発信していきたいです。今すすんでいる磯焼けについても対策を考えていきたいです。大学では、さらに高度で専門的な研究をして、発見や成果を環境活動に活かせるようにしたいです。
将来は研究者になりたいと考えており、そのための勉強や研究を行い、専門家として意見を述べられるような人材なりたいです。
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